日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
カプセル内視鏡にて経過観察が可能であった好酸球性腸炎の1例
松井 哲平村田 一素金子 正大尾上 淑子小飯塚 仁彦今村 雅俊正木 尚彦石田 剛溝上 雅史上村 直実
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2013 年 55 巻 10 号 p. 3394-3400

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抄録
症例はC型慢性肝炎で外来通院中の82歳女性.著明な末梢血好酸球増多を伴う心窩部痛の精査目的で入院.上下部消化管内視鏡では診断に至らなかったが,カプセル内視鏡にて上部空腸に多発するびらんを認め,小腸内視鏡下生検にて粘膜内および粘膜下層血管周囲の好酸球浸潤を認めたことから,好酸球性腸炎と診断し得た.ステロイド著効後に施行したカプセル内視鏡にて上部空腸病変のほとんどが瘢痕化していた.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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