日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)に合併した直腸多発潰瘍型ループス腸炎の1例
平田 祐一影山 真理中瀬 浩二朗河村 卓二宮田 正年盛田 篤広田中 聖人宇野 耕治安田 健治朗桂 奏
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キーワード: SLE, 直腸潰瘍, ループス腸炎
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2013 年 55 巻 10 号 p. 3401-3408

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抄録
症例は61歳,男性.2000年より全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)で当院に通院中であり,7年以上にわたるプレドニゾロン(PSL)15mg/日の内服加療の後,2010年8月より12.5mg/日に減量した.その約1カ月後より下腹部痛,発熱,血便が出現し当院を受診した.下部消化管内視鏡検査では直腸に縦列傾向のある類円形の潰瘍を認めた.保存的加療で症状は改善し,2011年5月にはPSL 10mg/日に減量した.同年7月より下腹部痛,発熱,血便が再燃した.直腸には打ち抜き様の潰瘍が散在しており,潰瘍からの生検では血管炎の所見が得られた.SLEに伴う大腸多発潰瘍型ループス腸炎と診断し,PSL 20mg/日に増量した.その3カ月後に施行した内視鏡では直腸潰瘍の改善を認めた.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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