日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
食道癌術後の再建胃管癌にアルゴンプラズマ凝固・ステント留置を行った1例
萩原 信敏松谷 毅野村 務栗山 翔内田 英二
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2014 年 56 巻 11 号 p. 3786-3791

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抄録
症例は77歳の男性で,進行頸部食道癌にて17年前に咽喉頭食道全摘,頸部リンパ節郭清,非開胸食道抜去,後縦隔経路胃管挙上による咽頭胃管吻合術,前縦隔気管孔形成術(グリロー手術)を施行した.嚥下困難が出現したため上部消化管内視鏡検査を施行し,再建胃管内に全周性の隆起性病変を認め,生検にて腺癌であった.腫瘍は胃管内腔を完全閉塞していたため,細径内視鏡は腫瘍部を通過できなかった.0.038インチガイドワイヤーでさえも腫瘍を越えなかった.内視鏡下にアルゴンプラズマ凝固法にて2回焼灼し,腫瘍の壊死脱落から内視鏡を十二指腸へ挿入できた.透視下にカバー付き食道メタリック・ステントを留置し,経口摂取が可能となった.
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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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