日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
表在食道癌の拡大内視鏡診断~日本食道学会分類に則った血管構造の読み方~
石原 立飯石 浩康
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2014 年 56 巻 11 号 p. 3818-3826

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抄録
日本食道学会分類は,白色光観察またはNBI(narrow band imaging)などの画像強調観察にて扁平上皮癌が疑われる領域性のある病変を対象とする.対象となる病変を強拡大観察して拡張・蛇行・口径不同・形状不均一のすべてを示すB1血管がみられれば食道癌と診断し,4徴のすべてはそろわないA血管であれば非癌と診断する.病変の深達度は,B1血管がみられる部分はEP/LPM,ループ構造が壊れたB2血管がみられる部分はMM/SM1,ループ構造が壊れ太まった血管がみられる部分はSM2以深と推測される.病変内の血管が粗な領域をavascular areaすなわちAVAと呼ぶが,AVAのなかでもループ構造が壊れたB2血管やB3血管に取り囲まれたAVAが深達度と相関する.このようなAVAの大きさが0.5mm未満の場合に病変深達度はEP/LPM,0.5mm以上3mm未満の場合にMM/SM1,3mm以上の場合にSM2以深と推測される.
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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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