日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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総説
IBDに伴う癌の診断
松井 敏幸久部 高司矢野 豊平井 郁仁
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2014 年 56 巻 2 号 p. 237-249

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抄録

炎症性腸疾患(IBD)である潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)はそれぞれ長期罹患者が増加し,種々の合併症が発症する.その中でも大腸癌(CRC)は最も重大な合併症であり,生命予後にも強く関与するため,その軽減に努力が重ねられてきた.本稿では,IBDにともなうCRCの近年の疫学的特徴について述べ,特に欧米とは異なったわが国独自の特徴にも触れた.CRC早期発見にはサーベイランス内視鏡(SC)の意義は高い.その適応などについて概要を解説する.

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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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