抄録
症例は83歳男性.くも膜下出血後,胃瘻より経管栄養を行いリハビリを行っていた.2012年3月急性腎盂腎炎・敗血症性ショックを契機とし上部空腸に非閉塞性腸管虚血症(NOMI:Non-occlusive mesenteric ischemia)を発症した.第1病日胃瘻孔より細径内視鏡を用い経胃瘻的内視鏡(TGE:Transgastrostomic endoscopy)を施行,上部空腸に30cm以上に渡り粘膜の脱落・浮腫・湧出性出血を認めた.第9病日のTGEでは緑褐色調の広汎な壊死を呈していた.NOMIの経過を内視鏡下に観察しえた希少な1例と考えられ文献的考察を加え報告する.