日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
内視鏡的食道拡張術後に発症した脳膿瘍の1例
高橋 和人須藤 弘之尾崎 嘉彦内藤 達志大藤 和也松田 秀岳大谷 昌弘平松 活志根本 朋幸中本 安成
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キーワード: 食道拡張術, 脳膿瘍
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2015 年 57 巻 12 号 p. 2633-2638

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抄録
症例は61歳,男性.表在型食道癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後に瘢痕狭窄を生じた.2回の内視鏡的食道拡張術を施行後6日目に左手のしびれと麻痺を主訴に受診した.頭部CT,造影MRIにて脳膿瘍と診断した.抗生剤の投与にても改善せず,当院脳神経外科にて開頭ドレナージ術を施行した.膿汁培養検査の結果,起炎菌はα-streptococcusであった.食道拡張術を契機に脳膿瘍を発症した一例を,本邦におけるまれな偶発症を生じた貴重な症例として報告する.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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