抄録
症例は29歳男性.2001年に小腸型クローン病と診断されたが,治療自己中断.2012年にクローン病再燃で入院した際の上部消化管内視鏡で中部食道中心に白斑の付着と発赤した縦走溝所見を,生検で扁平上皮層内に高倍率視野1視野内に20個以上の好酸球浸潤を認めた.無症状のため,好酸球性食道炎疑診例とし,メサラジンと成分栄養食でクローン病治療を開始し寛解導入できた.約4カ月後に胸部つかえ感,胸やけ症状が出現し,再検した上部消化管内視鏡ならびに生検所見とあわせて,好酸球性食道炎と確定診断した.フルチカゾンプロピオン酸エステルの嚥下療法を開始し,症状は改善した.上記2疾患の合併は稀であり報告した.