抄録
上部消化管術後のため経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG,percutaneous endoscopic gastrostomy)が困難であった2症例において,経皮内視鏡的十二指腸瘻造設術(PED,percutaneous endoscopic duodenostomy)を選択した.1例目は85歳女性,Billroth I法幽門側胃切除後.横行結腸が十二指腸に近接していたため,誤穿刺を回避するため大腸造影補助下でPEDを施行した.2例目は71歳男性,食道亜全摘術,後縦隔経路で胃管再建術後.腹壁と十二指腸の間に横行結腸が部分的に介在していたため,大腸内視鏡補助下で結腸を移動させPEDを施行した.造設後のCT検査では2例とも他臓器の誤穿刺を認めず,また栄養を開始したが重篤な偶発症を認めなかった.
上部消化管術後でPEGが困難な症例に対して,PEDは有用な選択肢になりうると思われた.