日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
難治性直腸狭窄に対しRadial Incision and Cutting(RIC)法を用いた狭窄解除術が有効であった1例
佐々木 文郷沼田 政嗣川平 正博鮫島 洋一軸屋 賢一中澤 潤一上村 修司船川 慶太藤田 浩井戸 章雄
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2015 年 57 巻 2 号 p. 159-164

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抄録

症例は52歳,男性.直腸狭窄による大腸イレウスを発症し当院に入院.直腸Ra部に高度狭窄を認めた.同病変に対し,数回の内視鏡的バルーン拡張術を施行するも改善ないため,難治性直腸狭窄の診断にて,Radial Incision and Cutting法(RIC法)を用いた狭窄解除術を施行した.以降,再狭窄症状なく経過している.難治性直腸狭窄に対するRIC法による内視鏡的狭窄解除術は有効な治療法であると考え報告した.

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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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