日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
症例
早期大腸癌の肉眼形態を呈した横行結腸内分泌細胞癌の1剖検例
谷平 哲哉平岡 淳年森 明子三宅 はるか畔元 信明宮田 英樹二宮 朋之木藤 克己米湊 健道堯 浩二郎
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2015 年 57 巻 7 号 p. 1483-1489

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抄録
内視鏡像と各種画像所見の乖離がみられ診断に苦慮した横行結腸内分泌細胞癌(Neuroendocrine carcinoma:NEC)の1剖検例を経験した.症例は50歳代,男性.下痢,腹痛で近医を受診し,肝腫大・肝機能障害を指摘され当科紹介入院した.下部消化管内視鏡検査で横行結腸肝彎曲に約4~5cm大のIIa病変がみられ,早期大腸癌を疑い生検を施行したが結果はtubulovillous adenomaであった.
PET-CTでは,肝にびまん性にFDGの集積がみられ,その他,横行結腸,近傍の腸間膜リンパ節にも集積がみられた.肝腫瘍生検ではNECの診断であった.急速に全身状態が悪化し入院後24日目に死亡した.剖検にてIIa病変の粘膜上皮の腺底部に腺癌からNECへの移行像がみられた.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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