日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
内視鏡治療が有用であった膵頭十二指腸切除術後の残膵膵石と膵管チューブステント迷入の1例
藤本 崇聡田村 公二大塚 隆生伊達 健治朗木村 英世松永 壮人深浦 啓太森 泰寿田中 雅夫中村 雅史
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2016 年 58 巻 2 号 p. 114-120

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抄録
症例は62歳の男性.2010年8月に膵頭部膵管内乳頭粘液性腫瘍に対し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術,Child変法再建術を施行した.術後4年目に食後の心窩部痛を認め,当科を受診した.血液生化学検査でアミラーゼ値,リパーゼ値の上昇を認めた.また造影CT検査で残膵の腫大と周囲の脂肪織混濁を認め,急性膵炎(CT Grade1)の診断で緊急入院となった.その際,残膵主膵管内に膵石を認め,さらに手術時に膵空腸吻合部に留置した脱落型膵管チューブが残膵尾側膵管深部に迷入していた.これらに対しショートタイプのダブルバルーン内視鏡を使用し治療を試みた.膵管空腸吻合部の狭窄は認めず,拡張術は行わなかった.バスケット鉗子を用いて膵石の除去ならびにチューブ摘出を完遂しえた.ダブルバルーン内視鏡下での膵石除去と迷入チューブ摘出を同時に完遂できた症例は本邦で初めてであり,文献的考察を加えて報告する.
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© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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