抄録
2010年WHO分類が改定され,従来カルチノイドと呼ばれていた病変は,神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)に相当し,大部分がG1に分類される.十二指腸NETは稀な疾患であるが,その診断には,その内視鏡的生理学的特徴の理解とともに,見逃しをしない検査手技の精度が求められる.また,十二指腸NETの治療方針は,ガストリノーマ,乳頭部NETでは外科切除が推奨されるが,それ以外では腫瘍径によるとされている.しかし,20mm以下の非乳頭部NETの治療法選択に関しては,いまだ一定のコンセンサスはない.本稿では,十二指腸NETの現状を述べるとともに,観察手技,診断のポイント,治療について述べる.