抄録
EUSは,空間分解能が高く胆膵疾患診断には欠かすことのできない検査法である.従来の機械走査式から電子走査式のEUSが開発されたことにより,画質の向上のみではなく,ドプラ機能による血流の評価,Tissue harmonicによるアーチファクトの軽減,Elastographyによる組織弾性評価,超音波造影剤を用いてEUSにより血流の評価を行うContrast enhanced EUS(CE-EUS)など,新機能が搭載された.Tissue harmonicにより,膵嚢胞性病変における嚢胞の境界・内部構造や充実性腫瘍における境界や内部エコーが,従来のBモード画像と比べ明瞭な画質が得られることが報告されている.またElastographyによる膵腫瘤性病変の良悪性の鑑別診断は,感度96.3-100%,特異度64.3%-67%と報告されている.CE-EUSによる良悪性の鑑別は,感度69-100%,特異度64-100%,正診率82-95%の成績である.EUS機器の進歩により,様々な新機能が使用可能となっているが,さらなる診断能の向上のためには,その特徴を理解し,適応を考え,適切な使用を行うことが重要である.