症例は41歳男性.上部消化管内視鏡検査にて胃体下部大彎後壁に径2.5cmで中心に深い発赤陥凹を伴う粘膜下腫瘍様隆起を認めた.NBI拡大内視鏡では辺縁隆起部の拡張血管と陥凹部に粗大な絨毛様構造を認め,内部には口径不同を伴わない細血管が観察された.同部位の生検にてNeuroendocrine tumor(NET)の診断を得た.術前の内視鏡観察にて,血管拡張など他腫瘍との鑑別に有用な内視鏡所見が得られ,CTでは腫瘤近傍に径6.9cmのリンパ節腫大が認められた.背景疾患を伴わないことからRindi 分類Type 3胃NETと病理組織学的に診断した.幽門側胃切除術を施行し,NET(G2),pT3N1M0,pStageⅢb(ENETS)であった.手術後24カ月現在,再発を認めていない.