日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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手技の解説
内視鏡治療後の縫縮術のコツ
西澤 俊宏 飽本 哲兵後藤 修落合 康利矢作 直久
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キーワード: クリップ, 縫縮, 内視鏡治療
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2017 年 59 巻 6 号 p. 1437-1443

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抄録

内視鏡治療後出血のハイリスク症例には予防策として粘膜欠損部に対するクリップ縫縮が望まれる.Quick Clip Pro®(OLYMPUS),ZEOCLIP®(ZEON MEDICAL),Resolution®(Boston Scientific Japan)は,回転機能を装備しながら掴み直しが可能なクリップで,ターゲットの確実な把持に対応できるよう開発されている.少し大きめの粘膜欠損の場合は,端からファスナーを上げるようにクリップを順にかけていくことにより縫縮可能である.大きな粘膜欠損の場合には通常のクリップのみで縫縮することは困難である.Hold-and-drag閉鎖術,留置スネアを用いた巾着縫合,引き解け結びクリップ縫縮法,糸付きクリップ縫縮法,ループクリップ縫縮法,Mucosal Incision法などの工夫が報告されている.内視鏡治療医は,穿孔をはじめとする偶発症に備えてクリップ縫縮術について熟知しておく必要がある.

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© 2017 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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