2017 年 59 巻 8 号 p. 1601-1609
超音波内視鏡(EUS:endoscopic ultrasound)下胆道ドレナージは,ERCPが施行困難な症例の有用な代替え加療方法として,近年多くの報告を認める.EUSガイド下順行性治療(AG:antegrade treatment)は,EUS下胆道ドレナージの中の一つの方法であり,その特徴として乳頭部・胆管開口部まで内視鏡を挿入することなく,消化管と胆管の間に形成した一過性の瘻孔から順行性に胆道病変に対して処置を行うものである.今回はEUS-AGについて,胆道病変を悪性胆道閉塞,胆管結石,良性胆管狭窄に分類し,それぞれの疾患における現状についてevidenceを交えながら概説する.