2017 年 59 巻 8 号 p. 1626-1631
症例は64歳,女性.甲状腺癌と診断.PET検査で甲状腺癌と下行結腸に異常集積を認め,大腸内視鏡検査を施行.下行結腸に25mm大の有茎性腺腫を認め,粘膜切除術を施行.以後,腹部違和感が持続.4カ月後,血便を主訴に来院され,大腸内視鏡検査を施行.直腸に全周性の粘膜粗造とびらん,血管透見像の消失を認めた.生検病理組織検査では,炎症細胞浸潤とcryptitisを認め,直腸型潰瘍性大腸炎と診断した.本症例は,潰瘍性大腸炎の発症過程が観察された貴重な症例であり,報告する.