2019 年 61 巻 11 号 p. 2498-2509
安全性と有効性が明らかになり,大型病変に対する大腸ESDを施行する事が可能となったが,未だその技術的難易度は高い.なぜなら通常の大腸ESDに必要な技術的要素以外にも,広範囲ESDならではの工夫や,個々の病変に応じた臨機応変な対応が求められるためである.術中は常に全体を見ながら治療を組み立て,途中で柔軟に体位やデバイスを変えるなど労を惜しんではならない.そして何よりも撤退や手術への移行などの判断を誤らず,実力を過信しない事が大切である.十分な技術習熟の上で,大腸大型病変に安全な大腸ESDを施行していただきたい.