2019 年 61 巻 3 号 p. 295-308
ハサミ型ナイフを使用した大腸ESDは,通電しながら内視鏡を動かす必要がないため比較的安全かつ容易に施行可能である.しかし,先端系ナイフとは根本的な使用法が異なるため,その特徴を熟知しておく必要がある.ハサミ型ナイフの場合,切除する組織にテンションをかけ過ぎず,「紙を切る感じ」で周囲切開を行い,「至適な剥離深度を点でつないでいく」イメージで粘膜下層剥離を進めていく.本稿では,その手技にフォーカスを当て,基本から手術時間短縮に有効なコツについてまで詳細に解説した.困難な場面での2ndデバイスとしての有用性も高いため,是非とも習得していただきたい手技である.