日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
多発性white globe appearanceを認めたA型胃炎の1例
綾木 麻紀 小原 英幹松永 多恵多田 尚矢冨田 明美室田 將之森 宏仁正木 勉
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2019 年 61 巻 6 号 p. 1226-1230

詳細
抄録

近年,白色球状外観(white globe appearance;WGA)は,胃癌診断に有用な内視鏡的マーカーとして注目される.一方で,非癌病変におけるその臨床的有用性は未だ明らかでない.そこで今回われわれは,多発性のWGAがみられたA型胃炎の1例を報告する.白色光観察にて萎縮粘膜に複数の白点が視覚的に捉えられ,狭帯域併用拡大内視鏡下にてWGAであることが示唆された.白点部の生検では,拡張した腺管内に好酸球性の壊死物質が貯留した病理学的所見を認め,intraglandular necrotic debris(I N D)に合致する所見であった.本例は,非癌病変におけるWGAの臨床的意義を検討する上で,学術的に問う貴重な症例と思われる.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top