日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
ダブルバルーン小腸内視鏡を用いた硬化療法にて治療効果を得た小腸多発血管腫の1例
山田 啓策 山村 健史中村 正直澤田 つな騎水谷 泰之前田 啓子古川 和宏宮原 良二横井 太紀雄廣岡 芳樹
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2019 年 61 巻 6 号 p. 1231-1236

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抄録

70歳代男性.1カ月間持続する黒色便にて当科紹介となった.上下部消化管内視鏡検査では,明らかな出血源を認めなかった.小腸出血を疑いカプセル内視鏡検査を施行したところ,全小腸にわたり多発する隆起性病変を認めた.ダブルバルーン小腸内視鏡検査を行いジャンボバイオプシー目的の内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR)にて海綿状血管腫と診断した.後日多発する血管腫に対してpolidocanol(Aethoxysklerol)による硬化療法を行った.4日後の内視鏡観察では,血管腫は縮小を認め,以後黒色便も消失した.小腸に多発する血管腫に対して内視鏡的硬化療法が有用であった1例を経験したので報告する.

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© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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