日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
レーザー光源を用いた画像強調内視鏡による早期胃癌診断
土肥 統 八木 信明内藤 裕二伊藤 義人
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2019 年 61 巻 7 号 p. 1367-1375

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抄録

レーザー光源搭載の内視鏡システムであるLASEREO(レザリオ)の登場により,2種類の波長のレーザー光(410nm,450nm)を利用した狭帯域光観察であるBlue laser imaging(BLI),BLIをより明るくしたBLI-brightならびにLinked color imaging (LCI)といった新たな画像強調内視鏡(image-enhanced endoscopy:IEE)が可能となった.筆者らはVessel plus surface classification systemを用いたBLI拡大観察により,Narrow-band imaging(NBI)拡大観察と同等の胃癌診断が可能であることや,白色光と比較して優れた胃癌の質的診断能を有していること,これまでのIEEの光量不足や画質不良などの課題を克服することで,BLI-brightが胃癌の存在診断において白色光よりも有用であることを報告した.また,LCIは,赤色はより赤く,褪色はより白くなるように,粘膜色付近のわずかな色の差を認識しやすくする機能である.LCIにおいてはびまん性発赤が韓紅色に,腸上皮化生がラベンダー色に観察されることで胃癌のリスク分類をより高い精度で評価できる.さらに,早期胃癌の存在診断においてもLCIの有用性が期待されている.

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© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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