2019 年 61 巻 8 号 p. 1569-1575
症例は71歳,女性.肝胆道系酵素上昇の精査加療目的に当院を紹介受診した.各種画像検査で下部胆管に腫瘤と胆管周囲のリンパ節腫大を認め,PET検査でFDGの集積があり,ERCPによる下部胆管狭窄部の擦過細胞診ではAdenocarcinomaが疑われた.下部胆管癌と診断し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.摘出標本では乳頭部に15mm大の腫瘤を認めたが,組織学的には異型性の乏しい腺管の集簇が見られ,周囲には平滑筋・線維組織の増生を伴っておりAdenomyomatous hyperplasia(以下AMH)と診断された.