日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
内視鏡的に止血し得た十二指腸憩室出血の6例
阿部 出 大矢内 幹猪股 優志岩渕 利光伊藤 博敬佐藤 雄一郎五十嵐 勇彦
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2019 年 61 巻 9 号 p. 1643-1649

詳細
抄録

十二指腸憩室出血の6例を経験した.上部消化管出血の症例において,食道,胃,十二指腸球部までに明らかな出血源が認められない場合や,画像検査で十二指腸憩室を認める場合は,十二指腸憩室出血を鑑別に挙げて,水平部まで慎重に観察することが望ましい.直視鏡に透明フードを装着することで,十二指腸憩室内へのアプローチ,視野確保が比較的容易となり,憩室内の凝血塊,食物残渣の除去にも有用であった.十二指腸憩室の多くは仮性憩室であり,出血源として露出血管を認めることが多いことから,組織破壊が少ないクリップ法は安全性に優れ,有用な止血法と考えられた.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top