症例は80代女性の胃瘻造設患者.栄養剤投与後に二度嘔吐したため胃瘻チューブを解放したところ,血液成分の流出が確認され老健施設から搬送となった.EGDにより,食道に多発する空気封入を伴った血腫を認めた.すでに自壊した血腫も存在し内視鏡との接触でも容易に破裂したが,止血処置が不要の静脈性出血であった.腹部CT検査では門脈内にガス像を確認した.翌日施行したEGDでは血腫はほぼ自壊していた.第3病日から胃瘻使用を再開し,第4病日のCT検査で門脈ガスの消失を確認した.第5病日のEGDで血腫の消失を確認し,第6病日で退院となった.第19病日に行ったEGDでは食道に異常所見を認めなかった.