日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
腫瘍に類似した限局性炎症性ポリープの自然消退を観察できた潰瘍性大腸炎の2例
小林 聡 北畠 央之宮澤 仁美宮澤 鷹幸佐藤 淳一山本 力篠原 直宏越知 泰英原 悦雄長谷部 修
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2021 年 63 巻 8 号 p. 1508-1513

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抄録

症例1:62歳男性,潰瘍性大腸炎に対してメサラジン内服中.血便精査のため施行した全大腸内視鏡検査で上行結腸に20mm大の0-Ⅱa様病変を認めた.生検で悪性所見は認めず3カ月後の再検で病変はほぼ消失していた.症例2:84歳男性,潰瘍性大腸炎に対してメサラジン内服中.黒色便精査のため施行した全大腸内視鏡検査で上行結腸に結節が密集した厚みのある隆起性病変を認めた.悪性所見は認めず経過を見たところ3年後の再検では瘢痕と炎症性ポリープを残すのみとなっていた.病変は炎症性ポリープの集簇と考えられ,潰瘍性大腸炎に伴う一つの内視鏡所見である可能性もあり文献的考察を加えて報告する.

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© 2021 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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