日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
表層部に胃型粘液形質の低異型度分化型胃癌を伴った進行癌の1例
加納 佑一山本 英子内藤 岳人松原 浩服部 峻前多 松喜新井 義文大橋 信治浦野 文博
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2022 年 64 巻 4 号 p. 1005-1010

詳細
抄録

症例は64歳女性.腹部症状に対して施行した上部消化管内視鏡検査にて胃穹隆部に基部に粘膜下腫瘍様隆起を伴う30mm大の発赤調の隆起性腫瘍性病変を認めた.進行胃癌の診断で胃全摘出術を施行し,病理組織学的評価で表層部に胃型粘液形質の低異型度分化型胃癌を伴う進行癌と診断した.本疾患はH. pylori未感染症例や除菌後症例で萎縮のない胃底腺領域に発生することが多い.また早期癌で発見されることが多く,一般的に予後は良好と考えられている.今回われわれは,先進部に低分化腺癌成分が混在し,特徴的な内視鏡形態を示した表層部に胃型粘液形質の低異型度分化型胃癌を伴う進行癌の症例を経験したため,内視鏡的特徴や病理学的特徴について文献的考察を加えて報告する.

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top