2023 年 65 巻 3 号 p. 251-256
症例は79歳女性.2年前に受けた大腸内視鏡の経過観察目的で紹介受診した.受診6日後に大腸内視鏡を施行し,偶然下行結腸にpress-through package(PTP)を認め,回収ネットを用いて摘出し得た.検索し得た限りでは,PTPを大腸内で発見し内視鏡的に摘出し得た症例は本症例が5例目であった.PTP誤飲は主に上部消化管内視鏡で発見・摘出され,幽門を超え大腸内で認めるPTPに関しては穿孔例や自然排泄例の頻度が不明で内視鏡的除去法は確立していない.今回,われわれは大腸内視鏡で偶然PTPを認め,摘出し得た稀な1例を経験したので報告する.