2023 年 65 巻 3 号 p. 271-278
近年のERCPは診断のみならず治療手技へ大きく発展しているが,手技を成功させるためにガイドワイヤーの使用が欠かせない.ガイドワイヤーの用途は,目的部位へ到達するための先導的役割(seeking),目的部位へ各処置具を誘導する役割(leading),X線透視下で胆膵管走行の目安とする役割(landmark),があり手技の効率化と目的達成率の向上および偶発症の軽減に寄与している.最近は,治療手技の増加や複雑性を背景に,多種多様なガイドワイヤーが市販されているが,各ガイドワイヤーの形状や処置具との相性,操作性,偶発症対策を知っておく必要がある.本稿では,ERCP関連手技におけるガイドワイヤー操作の基本とコツ,さらにはトラブルシューティングについて症例提示を踏まえて解説する.