2023 年 65 巻 3 号 p. 279-287
2014年に改訂された胃がん検診ガイドラインにおいて対策型胃がん検診に内視鏡検査を用いることが認められた.これにより内視鏡検査とヘリコバクター・ピロリ除菌療法がさらに普及し,胃癌がより早期に発見され,胃癌死亡率がさらに減少することが期待されている.しかし,高齢化の進展や胃がん検診受診率の低さから,胃癌は依然として日本における癌死亡原因の第1位である.内視鏡による胃がん検診の時代が始まったとはいえ,内視鏡医不足,地域差があるなどの課題がある.本稿では,日本における胃がん検診の歴史と,日本と韓国における胃がん内視鏡検診について,胃がんリスク層別化による検診改善の取り組み,内視鏡スクリーニング認定制度の実施など,検診の充実を目指した日本消化器内視鏡学会の取り組みを紹介する.