Barrett食道腺癌(Barrettʼs Esophageal Adenocarcinoma:BEA)は欧米では増加している.本邦でも徐々に増加傾向があることが報告されている.BEAに関する内視鏡診断と治療は本邦と欧米では大きく違いがある.病理診断,さらに病変に対する背景の違い(Short Segment Barrettʼs esophagus:SSBE,Long Segment Barrettʼs Esophagus:LSBE)それに伴う残存Barrettʼs Esophagus(BE)に対する,治療方針に違いがある.本邦でのBEAに対する治療はESDが主体であるが大半の症例がSSBE由来である.一方欧米は半数以上がLSBE背景であり,BEA visible lesionの内視鏡治療後に背景のdysplasiaの存在によりBEそのものに対しablation治療が推奨されているが本邦では異なる.2022年食道癌取扱い規約第12版で変更になったバレット食道に関する変更点に基づいてESDと治療成績について述べる.