日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
閉塞性黄疸で発見された肺低分化型扁平上皮癌十二指腸転移の1例
原 和也, 河原 史明 , 坂根 達哉, 田中 彩香, 賀来 英俊, 山中 広大, 松浦 敬憲, 高橋 卓也, 西岡 千晴
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2024 年 66 巻 12 号 p. 2655-2661

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抄録

62歳男性.全身倦怠感,体重減少を主訴に近医を受診し,黄疸を指摘され当院紹介となった.造影CTにて十二指腸乳頭部に乏血性の潰瘍性病変と総胆管拡張,多発肝腫瘍を認めた.また左肺上葉には60mm大の腫瘍を,右肺には小結節を複数個認めた.腫瘍性の閉塞性黄疸と考えERCPを施行したところ,十二指腸下行部に20mm大の粘膜下腫瘍様の立ち上がりを伴う潰瘍性病変を認めた.乳頭の正常構造は消失していたが,胆管口は残存しており内視鏡的胆管ドレナージを施行した.十二指腸腫瘍,肝腫瘍ならびに左肺腫瘍からの生検にていずれも扁平上皮様の腫瘍細胞を認めた.免疫染色ではCK5/6,p40,CK19が陽性であり低分化型扁平上皮癌の所見であった.十二指腸腫瘍,肝腫瘍,左肺腫瘍いずれもTTF-1が弱陽性であった.以上より肺低分化型扁平上皮癌を原発巣とした転移性十二指腸癌と診断した.肺癌として化学療法を開始し,縮小を認めた.原発性肺癌の転移性十二指腸癌による閉塞性黄疸は非常に稀な症例であり,貴重なため報告する.

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© 2024 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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