日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
ESDで診断に至った深在性囊胞性大腸炎の1例
山田 健太朗山村 健史 中村 正直前田 啓子澤田 つな騎石川 恵里梶川 豪長谷川 一成横井 太紀雄川嶋 啓揮
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2024 年 66 巻 3 号 p. 279-285

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抄録

症例は46歳,女性.他院でのCSで直腸腫瘤を認めたため精査目的に紹介となった.当院で施行したCSでは直腸に10mm大の粘膜下腫瘍様隆起を認め,EUSで第3層を主座とする輪郭明瞭な10mm大の低エコー腫瘍として描出された.ボーリング生検を施行するも確定診断には至らなかったこと,EUSで粘膜下層までに局在する腫瘍と考えられたことから,診断的治療目的にESDを施行した.病理組織学的検査で深在性囊胞性大腸炎の診断を得た.

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© 2024 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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