2024 年 66 巻 3 号 p. 302-311
胆道狭窄は日常診療で高頻度に遭遇する病態であり,時に良悪性の鑑別が困難である.ERCPは胆道狭窄の診断におけるGold standardとなっているが,その感度は十分とは言えない.そのような状況の打開が期待されているのが,共焦点レーザー内視鏡(confocal laser endomicroscopy;CLE)である.CLEは粘膜の一定深度の細胞を水平断で,生体標本の病理診断と同等レベルでリアルタイムに観察し,いわゆる“virtual biopsy”を可能にし得る新たなモダリティーである.当院では,病変に直接プローブを押し当てて観察するprobe-based CLE(pCLE)を経口胆道鏡(Peroral cholangioscopy;POCS)ガイド下に使用することで,胆道狭窄の診断能向上を試みている.本稿では,胆道狭窄に対するPOCS直視下pCLEの有用性,実際の手技について概説する.