2024 年 66 巻 4 号 p. 428-435
近年,高齢化により非ステロイド性消炎鎮痛薬(Non-steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)や抗血栓薬の投与が増加し大腸憩室出血の頻度は増加傾向にある.大腸憩室出血に対する内視鏡的止血術は従来よりクリップ法が中心であったが,徐々に結紮法が広まってきている.結紮法は憩室をフード内に吸引翻転し憩室頸部を結紮することで止血を行う方法であり,従来のクリップ法に比べて再出血が少なく有用な止血法である.結紮法にはゴムバンドを使用する内視鏡的バンド結紮術(Endoscopic Band Ligation:EBL)法と留置スネアを使用する内視鏡的留置スネア結紮術(Endoscopic Detachable Snare Ligation:EDSL)法があり,本稿ではEBL法およびEDSL法の手技の概要を解説する.