2024 年 66 巻 4 号 p. 436-443
金属ステントを用いた胆道ドレナージの問題には十二指腸内容物の逆流によるステント機能不全があり,その対策として逆流防止弁(anti-reflux valve,ARV)付き金属ステント(anti-reflux metal stent,ARMS)が開発された.現在までに数多くのARMSが報告されているが,一般的な金属ステントに対する優位性は十分に示されておらず,今後も更なる研究・開発が必須である.ARMSの留置法は通常の金属ステントと大きく変わらないが,ARMSの展開時にARVを確実に十二指腸内に露出させるためステントの金属部分が乳頭を横断するように留置することが重要である.ARMS閉塞時も通常の金属ステントと同様にステント交換を試行するが,抜去に難渋する場合にはstent-in-stent法によるステントの追加留置や,経消化管・経皮的アプローチなど他のドレナージ法による対処を考慮する.