2024 年 66 巻 8 号 p. 1596-1602
症例は43歳,女性.粘血便のため施行された大腸内視鏡検査で盲腸底部に粘膜下腫瘍様隆起を認め,当院に紹介された.大腸内視鏡検査を再検すると,同部位にⅠ型pitを呈しvolcano signを呈する隆起性病変を認めた.腹部CTでは虫垂壁に層状構造を認めたが,明らかな腫瘍性病変は認めず,虫垂重積症と診断した.悪性腫瘍による重積が否定できなかったため,腹腔鏡下回盲部切除術を行った.病理組織学的検査で虫垂子宮内膜症と診断した.虫垂重積症の原因として子宮内膜症を鑑別に挙げる必要がある.