2024 年 66 巻 8 号 p. 1631-1641
近年,表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors:SNADETs)に対する内視鏡治療の進歩に伴い,術前内視鏡診断の重要性が増している.SNADETsの内視鏡および組織学的診断を理解する上で粘液形質は必要不可欠であり,粘液形質を想定したSNADETsと非腫瘍性病変の鑑別診断アルゴリズムも提唱されている.さらに,異型度の診断を目的とした内視鏡観察法として画像強調内視鏡併用拡大内視鏡観察や超拡大内視鏡観察なども試みられている.しかしながら,現時点でSNADETsにおける組織像や内視鏡所見は標準化されていないのが現状である.したがって,診断や取り扱いに関する世界的基準の確立が急務と考えられる.