2024 年 66 巻 9 号 p. 1694-1699
症例は73歳,男性.以前よりアルコール性肝硬変で当院を定期受診していたが,数日前からの腹痛と嘔吐を主訴に今回受診した.腹部CT検査では便塊により上行結腸は閉塞しており,腸閉塞の診断で入院した.大腸内視鏡検査では上行結腸に指状のポリープが密集・融合し,便塊を取り込んで腫瘤を形成していた.腫瘤は正常の上皮で覆われていたが,腸閉塞の原因となっており,また腫瘍性病変の可能性も除外しきれなかったため腹腔鏡下結腸右半切除術を施行した.最終診断はfiliform polyposisであった.