日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
胃石に対する内視鏡治療
花畑 憲洋 吉村 徹郎
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2025 年 67 巻 12 号 p. 2449-2456

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抄録

胃石は胃内で異物が凝集して形成される塊状物であり,構成成分により植物胃石,毛髪胃石,薬剤胃石,乳胃石などがある.本邦では植物性成分からなる植物胃石が最も多くを占める.中でも柿胃石が有名である.柿に含まれるカキタンニンは胃酸と反応してタンパク質と結合し,食物残渣と凝集して硬化する.小さな胃石は自然排泄されることもあるが大きくなった場合には腹部膨満,嘔吐,閉塞などの症状を呈し,治療介入が必要となる.かつては外科的摘出が行われていたが,内視鏡治療の進歩やコカ・コーラの飲用による溶解療法の発見により,非侵襲的な破砕・除去が可能となった.本稿では,鉗子・スネアによる摘出,高エネルギーデバイスによる破砕や焼灼,コカ・コーラによる溶解療法についてわれわれが経験した症例を通してその実際,工夫について解説する.

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© 2025 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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