日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
門脈圧亢進症性胃腸症の内視鏡診断
井深 貴士 久保田 全哉清水 雅仁
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2025 年 67 巻 8 号 p. 1337-1347

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抄録

門脈圧亢進症は,主に肝硬変や門脈血流の異常によって引き起こされる病態である.門脈圧の上昇は消化管全体にさまざまな変化を引き起こし,食道静脈瘤,胃静脈瘤などの他に,門脈圧亢進症性胃腸症(portal hypertensive gastroenteropathy:PHGE)を生じることがある.PHGEは胃を中心に消化管全体に影響を及ぼす疾患であるが,その他十二指腸,小腸,大腸の各部位においても所見が認められる.門脈圧亢進症性胃症は,胃体上部や穹窿部などに発赤,浮腫,粘膜出血を伴う粘膜病変を認め,組織学的には,粘膜層および粘膜下層の毛細血管,集合細静脈,細静脈の拡張や浮腫を特徴とし,炎症細胞浸潤を伴わない非炎症性疾患である.また門脈圧亢進症性腸症は小腸,大腸に血管の拡張を特徴とする所見が認められ,出血の原因となることがある.本総説では,門脈圧亢進症性胃腸症の内視鏡診断について解説する.

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