症例は88歳女性,繰り返す血便を主訴に受診.CSで結腸脾彎曲部に発赤を伴う粘膜下腫瘍様隆起性病変を指摘,腹部ダイナミックCTで同部位に異常血管増生と結腸壁濃染を認めた.腹部血管造影では拡張した中結腸動脈左枝と末梢の塊状異常血管増生,流出静脈早期描出を認めた.以上の所見より出血源を消化管動静脈奇形と診断,流入動脈に対して塞栓術を施行した.塞栓術後のCSでは病変粘膜に虚血性変化は認めず,隆起性病変の平坦化を確認した.術後に患者の血便は消失し有害事象なく軽快退院した.消化管動静脈奇形では血管塞栓術も治療選択肢となるが,塞栓効果と腸管虚血による有害事象確認にCSが有用と考えられた.