症例は69歳女性.体動困難を主訴に当院へ救急搬入され,造影CT検査でS状結腸憩室炎による憩室穿孔・骨盤内膿瘍形成を認めたため緊急入院した.絶食・抗菌薬治療を開始し,第2病日に横行結腸に人工肛門を造設した.しかし第7病日の造影CTで膿瘍腔の縮小がなく,門脈血栓症を併発していた.直腸と膿瘍腔が隣接していたため,第8病日にEUS下経直腸的ドレナージを施行し,外瘻チューブを留置した.門脈血栓症には抗凝固療法を導入した.膿瘍腔の縮小と全身状態の改善を認め,第18病日にドレーンを抜去し,第26病日に退院した.本法は低侵襲かつ安全性が高く,有用な治療選択肢となりうるため報告する.