日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
早期胃癌におけるAI診断の現状
河原 祥朗
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2026 年 68 巻 9 号 p. 1522-1528

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抄録

胃癌は世界的にも依然として主要ながん種の一つであり,早期発見・早期治療が予後改善に不可欠である.近年,深層学習を中心としたAI技術の発展により,内視鏡画像を用いた早期胃癌の診断支援システムが数多く開発されている.本総説では,早期胃癌のAI診断に関する主要文献をレビューし,病変検出(CADe),質的診断(CADx),深達度診断,境界診断,前癌病変診断の各領域における現状と課題を概説する.AI診断支援システムは,とくに非専門医の診断支援に有用であり,一部のタスクでは専門医に匹敵する性能が報告されている.検出支援においては,ランダム化比較試験でも見逃し率低下が示されつつある.本邦では2022年に上部消化管AI検出支援システムが薬事承認を取得し,その後2023年には早期胃癌に特化した検出支援AI,2024年には深達度診断支援AIも承認され,臨床導入が進みつつある.一方で,外部検証の不足,費用対効果の未確立,保険収載の課題,説明可能性や責任分担の整理など,社会実装に向けた問題も残されている.

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