日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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胃・十二指腸併存潰瘍に関する検討
佐藤 元多田 正弘岡崎 幸紀竹本 忠良
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1979 年 21 巻 1 号 p. 24-30

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抄録
胃潰瘍と十二指腸潰瘍とが共存する例について,X線検査例と内視鏡検査例とに分けて検討した.共存例は,全潰瘍に対して,X線例では,9.4%,内視鏡例では,13.1%に発生した.性別は,5:1で男性に多く,40代がもっとも多い.初回検査時の集計では,胃・十二指腸潰瘍いずれもopenのものが,X線例,内視鏡例ともにもっとも多い.経過観察例では,十二指腸潰瘍の方が,胃潰瘍より治癒の方向に進みやすい.狭窄が,共存潰瘍発生のもっとも主要な原因であるとは断定できない.共存例における萎縮性胃炎は,胃潰瘍,十二二指腸潰瘍いずれもscarの例にもっとも多い.内視鏡診断における潰瘍存在部位は,胃角部・十二指腸球部前壁の組み合せがもっとも多い.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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