抄録
高齢者14例を対象として,心電図および超音波心臓検査法を用いて,内視鏡検査施行時の心機能変化について検討した.(1)全例において検査中には心拍数,血圧および心拍出量が増加し,検査後は減少した.(2)14例中8例(57%)にSTsegmentの低下がみられた.(3)1例において重篤な不整脈が出現した.(4)PEPcは検査中全例において延長した.検査後,心機能低下によるPEPcの延長が認められたものが4例あった.(5)ETcの変化は一定の傾向を示さなかった.(6)PEP/ETは検査中全例において増加した.検査後にもPEP/ETの増加したものが4例あり,この4例はPEPcの延長を示した例と同一であった.