日本消化器内視鏡学会雑誌
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膵癌による胃圧迫所見の内視鏡的検討
種広 健治小林 世美春日井 達造
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1979 年 21 巻 6 号 p. 708-716_1

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抄録
膵癌による胃圧迫所見を,手術または剖検で確認された膵癌症例,34例について,内視鏡:的に検討した.膵癌の占居部位別に,胃圧迫の出現率を調べたところ.頭部癌では,14例のうち5例(36%),他部位の癌では,20例のうち17例(85%)であった.膵癌による胃圧迫部位は,胃に対する膵臓の走行によく一致していた. 胃圧迫の程度は,膵癌の大きさと密接な相関を示さず,膵癌の胃に対する位置,および,膵癌の発育方向に関係するものと思われる. 膵癌による胃圧迫像は,立ち上がりは緩やかで,境界は不明瞭なことが多いが,圧迫が高度な場合には,立ち上がりがやや急であったり,境界が比較的明瞭であることも少なくない. 胃圧迫の全体像を,軽度圧迫・表面平滑,軽度圧迫・表面平滑一部凹凸,軽度圧迫・表面全体凹凸,高度圧迫表面平滑,高度圧迫・表面平滑一部凹凸,以上の5型に分類した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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