日本消化器内視鏡学会雑誌
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腹腔鏡による肝硬度測定に関する研究
―新しい肝硬度計の試作―
関谷 千尋矢崎 康幸高橋 篤沼崎 彰並木 正義
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1979 年 21 巻 8 号 p. 974-980_1

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抄録
われわれは肝の硬きを明確にとらえ,それを数値的にあらわしうる肝硬度計を新しく試作し,検討してみた.この肝硬度計は腹腔鏡検査のさい,シルバーマン針の外套管を利用して測定するようにできており,操作は数分で終了する程簡単なものである.しかも,手もとにpilot lampがついており,肝表面に硬度計が遼すると点灯するようにしてあるため,常に一定の条件で測定することができる.したがって,得られた肝硬度1直は再現性が高いだけでなく,腹腔鏡所見や肝生検所見の線維化と非常によく相関していた.一般に,肝の線維化が進む程肝硬度を示す数値は低くなり,肝硬変では最も低い値を示した.今回の成績からこの肝硬度計は肝疾患の診断や病態解明に有用であることが確認された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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