日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃疾患に対する各種メチレンブルー染色法の比較検討
奥田 順一西脇 和善宮永 実窪田 吉克井田 和徳小林 成禎
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1979 年 21 巻 8 号 p. 983-989_1

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抄録
 色素内視鏡のうちメチレンブルー(以下MB)を用いた染色法について方法論的検討を加えた.胃粘膜腸上皮化生の診断を目的として,間接および直接MB染色を疾患を問わない53例を対象として,1ヵ月以内に両法を施行して各々の染色像を検討した.その結果,腸上皮化生の診断精度,観察の容易さ,簡便性いずれも間接法が秀れ,直接法は染色領域が狭く,染色程度も低い傾向がみられた. また48症例を対象として,間接法を2度施行して染色像の変動を検討すると,92%の染色領域が一致し間接法の再現性は良好であった. 胃癌9例,胃ポリープ19例24病変などを対象として,間接法と鈴木らのMB着色法(内服法)を同一症例に1週間以内に両法を施行して各々の染色性を検討した.胃癌例では両法とも89%の染色率で着色法にやや染色の強い傾向があったが,両者の差を認めえず,胃ポリープ例では着色法の染色率13%に比し,間接法で33%と高く,隆起性病変の質的診断には間接法が秀れていた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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